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1968年放送 全26話
この作品は3体の妖怪達が人間になろうと努力し、人間のため、人間社会の平和を守るために妖怪の能力を発揮して悪と戦う物語である。

妖怪人間ベムは第一企画が、企画・制作した
テレビ・アニメーションです。
copyright:ASATSU-DK INC.

企画の狙い ストーリー
制作方針 悲哀のヒーロー
全26話TVタイトル キャラクター紹介

企画の狙い
<はじめに>
子供の頃、祖父母や両親に怖い話をせがんでは聞き、その実その夜はなかなか眠れなかった経験が、誰にも一度はある事だと思います。怖いものを見たい、聞きたいという気持は子供だけでなく、大人にもあるものです。そこから文学が生まれ、ボスやブリューゲルといった芸術家が誕生しています。

そういうことから考えますと、怪奇や妖怪は人間の心と密接な関係にあり、怖いものに興味を持つのは本能であり普遍的なものだと云えます。特に子供たちは妖怪が大好き。 彼等はそこに英雄としての偶像を見い出し、自分の感情を移入させるほどです。 これは怪獣物がうけた一つの大きな要因でしょう。

しかし、いくら怖いものでも、歴史的な解釈と科学的な裏付けがないと、現代の子供は受け入れません。この物語は、それを前提に成立する妖怪を作り出し、恐怖、戦慄、興味と期待の事件をスピーディーに展開して、怪獣の面白さを加味した徹底的に面白いマンガを作り出そうというものです。

そして子供たちに、妖怪を通して人間、人間関係、社会などを認識させようというのが、この企画の狙いです。

制作方針
  1. 話の中には必ず恐怖を盛り込む事。
  2. 3体の妖怪人間、それぞれの個性を特長づけた働きと、妖怪同志という有機的なつながりを楽しいものに描き出すこと。
  3. 悪側の設定は、そのキャラクターの持つ恐ろしさと強さ、悪の醜さ等を強烈に、また面白く描き出すこと。
  4. 人類愛、平和、正義を守る勇気の尊さを、話の基礎に置くこと。
  5. 戦闘シーンでの妖怪人間の変身や、戦いの方法は、アニメーションの特性を生かして楽しいものとする。
  6. 残酷性やグロテスクな描写は避けること。血、あるいは人間の身体を傷つける等のシーンは、直接表現しないようにする。
  7. 効果音や音楽は、画面上の演出とあいまって、そのテンポと楽しさの中に詞(ドラマ)を浮き上がらせる様、特に気をつけること。また画面作りの上でも、音の効果を狙った心理的なタイミングを特に考慮すること。

全26話TVタイトル

ストーリー
19世紀初め、人心の乱れと世の中の退廃に心を傷めた一人の化学者が正義と犠牲の精神を持った生命体を作るためにバイオテクノロジーの研究に没頭し、その誕生を待っていた。

彼が息絶え永い年月が過ぎた時、壷の中に残った培溶液から三つの生命体が誕生した。 それは、見るもおぞましい大きな眼玉の怪物<Bug-Eyed Monster>であったが、彼らは人間の外観を真似て変身する超能力を持っていた。

また、人間の弱い心にとり入った悪い妖怪たちの姿を見つける能力も備えていた。 彼ら3人は愛する人間達のために、この悪い妖怪と戦う道を選んだ。しかし、B.E.M.の本性を表わすと、守った人間達から嫌われ、追われるのである。

‥‥‥そんな彼らの願いは一つ「人間になりたい」‥‥‥それだけであった。

悲哀のヒーロー
妖怪人間は姿かたちこそ醜いが、その心は平和を愛し、善を尊ぶ正義の味方であった。ベム、ベラ、ベロ、3匹の妖怪人間達は悪に向かって敢然として立ち上がる!ベロは斥侯として偵察に駆け回り、ベムとベラはその超能力を駆使して悪を懲らしめるのだ。ただしベラだけは感情に走り過ぎるときがあるがベムにたしなめられ、うまくリードされて善を守る。
しかし、彼らには理解者がいなかった。人間の為に戦い、人間の平和を守るために悪を倒しても人間はそのことを知らないのだ。妖怪人間である為に人間から恐れられ嫌われ、果ては警察から追われる身となるのであった。それでも彼らは悪と戦い続けるのだ。 今日も、そして明日も、妖怪としての能力を人間の善を守る正義の力して、悪に向かって敢然と戦いを挑んで行くのである。

人間の為に尽くしていれば必ずいつか完全な人間になれると信じて・・・。

オープニングナレーション(File size:440K)



キャラクター紹介
三人は父でも母でも子でも夫婦でもない。しかし本篇では家族愛を大きなテーマとしている。
(ベム、ベラ、ベロの3体に共通する妖怪としての超能力
化け物や魔物・霊には容赦しないが、どんなに悪い奴でも人間には絶対に手出しはしない!!


ベム、ベラ、ベロの3体に共通する妖怪としての超能力
  1. 姿を消し神出鬼没の行動がとれる。
  2. 跳躍力に秀れ、通常は15メートル位、妖怪に変身しては50メートル位の高所でも跳躍、変化することが出来る。
  3. 他の物体に憑り移り、変化することが出来る。
  4. 洞察力に秀れ、人の心の動きや身に振りかかる危険等を事前に察知出来る。また悪に対しては、殊更敏感にその能力がはたらく。
  5. 体に傷をうけても、細胞の復元能力が強力にはたらくので不死身である。但し脳を破壊された時にのみ、彼等は死ぬ。

 ※但し、各々の力量には多少の差異は有る。

▲キャラクター紹介


ベ ム(BEM)

一番年長者で、強い正義心と力を持っている。深い洞察力と愛の力があって、一番小さいベロの成長過程を厳しい中にも温かい眼で見守っている。望ましい父親像である。より強い能力を引き出す時とか、激しい怒りを感じた時、本来のBug-Eyed Monsterになる。

  1. 50才位の男性の姿を仮の身体としている。黒いコートを着用し、ソフトを冠っている。ソフトの下には、毛髪が無い。
  2. 3体の妖怪人間の中、一番常識的で他の2体のリーダー的な存在、比較的無口である。
  3. 鋼鉄の杖を常時携帯していて、それを武器とする。
  4. 正しい人間を守り人間社会につくす事。即ち自分達が人間になれる唯一の道であると信じている。
  5. 正義の味方として徹底した精神に凝り固まっている。
  6. 動作は非常に敏捷である。
  7. 強敵に対しては、妖怪の姿に戻って戦う。その足蹴りの威力は大岩をも砕く力がある。
▲キャラクター紹介


ベ ラ(BELA)

三体の中でただ一体、Y因子を持っているベムの分身。少し攻撃的な女性であるが、人間を愛する強さは他の二体以上である。喜怒哀楽は激しいが、歯に衣着せぬ物言いは爽快で気持ちの良いキャラクター。“BELA”の“LA”はY因子、女性を意味し、LadyのLaでもある。とにかく、本性は女の持つ激しさを表わすMonsterである。

  1. 27〜28才位の女性の姿を仮の身体としている。妖艶で裾の長いドレスを着用、マントを羽織っている。
  2. 常に甲高い声で笑い、感情の起伏が激しい。
  3. ベムに従順であるが、時として欲求不満が昂じてヒステリックな行動をとる。
  4. 悪を憎むあまり、その人間を懲らしめる行動に行き過ぎがあり、ベムにたしなめられたりする。
  5. 人間に恐怖をおこさせる能力に秀れている。
  6. 常に腕輪をつけていて、それをのばしてムチとして活用、武器とする。
  7. 爪が数センチのび、鉄板や、石魂を引き裂くことが出来る。
  8. 足蹴りの威力は、大木をも倒すことが出来る。
  9. 口から妖気を吐き、物体を凍らせることが出来る。
  10. 稲妻を口に吸い込み、敵に向かって放射することが出来る。
▲キャラクター紹介


ベ ロ(BELO)

三体の中で一番成長の遅い生命体で、男の子。好奇心と遊び好きなどこにでもいる可愛いい坊やである。それだけに友達が欲しく、一番人間になりたがっている。本篇の主人公。“BELO”の“LO”はLow、Littleを意味し、低成長の生命体……子供である。本性を表わすと、ただ小犬のようになき叫び、抱きついて離れない。鏡に弱く自分の醜さにびっくりしてひっくり返ってしまう。

  1. 平常は8歳位の男児の姿を仮の身体としている。
  2. 肉体、精神共に幼稚なのでベムとベラの助力を常に必要とする。
  3. 人間と妖怪との区別が判然とせず、人間が彼等を拒絶することが不思議であり、また悲しい。だが、その為にジメジメする事もなく明るい現代っ子と同じである。
  4. 人間の友達が欲しくて堪らない。
  5. 明朗活発、無邪気であり、時としては、それが自分の危機を招く。
  6. 妖怪としての怖さを誇示する事も有るが、 これは原則として攻撃の為ではない。
  7. 常に行動的なので、ベム、ベラの斥侯的役割を果たしている。また怖いもの知らずな性格なので単独行動に走り、危険に身をさらす事にも成る。
  8. ベムを信頼し、尊敬しているので、その行動を忠実に真似しようとしているが、 漠然としながら“正義の味方”ということに格好よさ(誇り)を感じている。

▲キャラクター紹介

※一部差別的な表現が含まれますが.、創作当時の時代背景と資料的価値を考慮し、当時の資料のまま掲載しております。
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