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キャラクター人気投票第一位記念 ベム解体新書

・	ウーガンダー!の秘密
キャラクター人気投票第一位記念 ベム解体新書
謎に包まれた妖怪人間たちの出生ですが、 今シリーズでついに秘密に迫るエピソードが登場しました!
ここでは第18話「ベム誕生の秘密」、第7話「ホムンクルスの涙」で描かれた出来事から、
その秘密を少しずつ、紐解いていこうと思います!

錬金術師ゾシモフとは?
ダーナオシーの配下で、夢を操る妖怪・サッキュバス。ベムたち3人はサッキュバスにより、悪夢の世界へと飛ばされてしまいます。そんな中ベムはダーナオシーと共に、遺伝子に刻まれた、自らが生まれる前の世界へと誘われてしまいます。そこで信じられないものを目にすることに・・・。
ベムの目の前には、群集たちによって火を放たれた屋敷と、泣き崩れる1人の男がありました。この男こそ錬金術師ゾシモフ。彼は、錬金術を悪魔の技と見なす人々により、屋敷を放火され、かけがえの無い妻と息子を失ってしまったのでした。
屋敷を燃やされ、家族を失ったゾシモフは、妻と息子を甦らせるために、狂った様に研究を続けました。そしてついにベムたち妖怪人間を作り出すことになりました。ゾシモフの想いは、ベムの魂の深層に残存意識として残されており、それは「どんな人間でも差別されずに生きることのできる自由な世界を求める」というものです。これは、悪を倒し人間たちを守り「ハヤク人間ニナリタイ−」と思うベムたちの行動原理・指針とほぼ一致していると言えるでしょう。
 
ゾシモフの悲劇−これは全てダーナオシーとサッキュバスが作り出した作り物の世界での出来事という可能性もあり、真実かどうかは誰にも分かりません。ただし、あくまでその上での仮定とするならば、ベムは『錬金術による何らかの力が加わったゾシモフの生まれ変わりである』と言うことができるでしょう。また、ベム、ベラ、ベロの3人は、元々夫・妻・息子の関係であり、ベラとベムも、ベムと同様に、ゾシモフの妻と息子の生まれ変わりである、と言えると思われます。

尚、ベムはゾシモフを見て「俺は知っている・・・この男を知っている・・・」と語り、そしてまた悪夢の世界から解き放たれた後も「ヤツが見せた世界すべて作り事だとは思えない・・・」と語っています。

デモクリトス老師が語るベムたちの肉体の秘密
次に、デモクリトス老師についても触れなければなりません。デモクリトス老師とは、かつてベムたちが妖怪との戦いで傷ついた時、治療を施し、そして生きる道を説いた恩人でした。そしてまた、限られた寿命を持つ悲劇の人造生命体・ホムンクルスのゴアとサラを世に生み出し、その手により自らの命を奪われてしまいました。

デモクリトス老師の説いた教えは、ベムたちの考え、生き方に大きな影響を与えましたが、ここではその内容よりも、デモクリトス老師の語ったベムたちの肉体の秘密について、検証してみます。
まずデモクリトス老師が、ベム及びホムンクルスの兄妹ゴア&サラに残した重要な言葉をあげてみます。

「妖怪細胞から生まれた人造生命体は初めてじゃが、素晴らしい生命力じゃ」
「お主ら、一体どんな錬金術師に作られたのじゃ?」
「そうか!お前達は妖怪細胞の分裂で出来た生命体、妖怪人間なのか!」
「今まで様々な人造生命体が作られたが、定められた寿命を持たぬのは、3人の例外を除いてはない」

またゴアはサラに次の様に語っています。
「老師の日記にあった、妖怪細胞で作られた生命体が、この世に3人いると・・・ 
俺は今でも忘れない。その3人の姿・形・・・こいつはその中の1人だ!」
次に、これらの言葉をまとめると、デモクリトス老師としてのベムたちの肉体についての考えは、次の様に言うことができると思われます。 『錬金術師の手により、妖怪細胞を分裂させることで生まれた、寿命を持たない生命体』 そうなると、ベムたちは、人間の細胞が元になっている訳ではない、つまり元々は人間ではなく妖怪であり、それが錬金術師によって何らかの手が加わり、分裂していく中で、人間の細胞が加わって生まれた、妖怪人間、ということになるかと思われます。

錬金術とは・・・?
サッキュバスの悪夢の世界でベムが見た錬金術師ゾシモフの存在と、デモクリトス老師の残した言葉・・・。これらを掛け合わせると、ベムの出生の真実が、おぼろげながら浮かび上がってきます。しかし、その反面これら2つの仮説には、大きな矛盾があることも事実です。それは、元々ベムは、妖怪の細胞から生まれたのか、人間の細胞から生まれたのか、という点です。

ここで一つのキーワードとなるのが、おそらく生きた時代や地域も違うであろうゾシモフとデモクリトスを結びつける「錬金術」の存在です。2人は、それぞれ「錬金術」に通じ、そしてまたその魅力に魅せられ、禁断の秘術に手を染めてしまいました。
ダーナオシーによると、錬金術は、ヘレニズム時代にエジプトで生まれた壮大な英知であり最高の学問とされているとのことです。万物は火・土・空気・水の4元素から成り立ち、その配合により森羅万象が現れるという世界観のもと、自然界から自らの手で新たな存在物を生み出し、それによって世界を再編成しようという、壮大な神秘の秘伝・・・。錬金術の真実が本当にそうであったかどうかを確かめる術はありませんが、このダーナオシーの言葉と別の理解は今シリーズでは明らかになっておりません。
デモクリトスが生み出したホムンクルスは、どの生物の細胞を元に作られたかは明らかになっていません。ただし、その寿命は5年と決められていたため、寿命の定められていないとされるベムたちの細胞を取り込もうと企てました。ここでは、ベムたちはあくまで「妖怪細胞が元となっている」という考え方になっています。

一方、夢の世界のゾシモフのエピソードを元に導いた仮説『ベム=錬金術による何らかの力が加わったゾシモフの生まれ変わり』、これは、元々の細胞が何であるかについては特に触れられておらず、むしろ元々は人間=ゾシモフである、という考え方だと言えるでしょう。ここで、この仮説に、ダーナオシーの語る錬金術の理解を組み合わせると、『ベム=錬金術で、何らかの細胞同士を配合することにより、ゾシモフが生まれ変わった姿』ということが言えるかと思います。

こうなると、2つの相反する仮説の距離は、急速に狭まってきます。つまり、ここから先はやや勇み足の理屈になりますが、ゾシモフ関係の仮説をデモクリトスの考えに寄せ、『ベム=ゾシモフが、錬金術で、妖怪細胞に自らの細胞を掛け合わせることで生まれた存在』という考えに辿りつくことができるかと思われます。

果たして真相は・・・?
繰り返しになりますが、ゾシモフについては、その存在すら本当のことかどうかは不明です。そのため、ここまで今シリーズでのエピソードを元に検証を続けてきましたが、それを一つのヒントとして、真相はみなさんがそれぞれの心の中で解釈して下さい、というのが番組からの最終的なメッセージとなります。ご了承下さい。

ちなみに今シリーズ、そして旧シリーズともに、番組の冒頭で入るナレーション。
この中にも、秘密を解く重要なカギが隠されているかもしれません・・・。

「それはいつ生まれたのか誰も知らない。  

暗い音のない世界で、一つの細胞が分かれて3つの生き物が生まれた。  

彼らはもちろん人間ではない。

だが、その醜い体の中には、正義の心が隠されているのだ。

その生き物とは、妖怪人間である。

彼らは正義をなせば人間になれると信じていた−」



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